最近の新聞記事より 「食塩からもダイオキシン発生」 「電磁界危険か無害か」
食塩を含む生ごみを燃やしても、塩素の量に比例してダイオキシンが 発生することが国立環境研究所や岐阜県保健環境研究所などの合同研究グループの実験で分かった。これまでは、食塩を燃やしてもポリ塩化ビニールなどの有機塩素系化合物を燃やした場合ほどダイオキシンは発生しないとする専門家もいた。この実験結果から、塩分を含む生ごみの焼却方法が改めて問われそうだ。26日から埼玉県大宮市で開かれる廃棄物学会で報告される。
実験はダイオキシンが発生しやすように、1日当たりの焼却能力が90キロの小型焼却炉を使い、燃焼時の炉内の温度は460〜650度に設定した。
総カロリー数が同じになるよう(1)新聞紙55キロ(2)5・4%の食塩水に漬けて乾燥させた新聞紙50キロ(3)5・4%の食塩水に漬けて乾燥させた新聞紙25・36キロとポリエチレンシート6・4キロ(4)新聞紙24キロと塩化ビニールシート4キロをそれぞれ数回に分けて燃焼させた。
食塩は(2)に270グラム、(3)には170グラム含まれており、塩素含有率はポリエチレンは0・005%以下、塩化ビニールは35・7%だった。
実験の結果、燃焼で生じたダイオキシン類は、焼却物1グラム当たりで、新聞紙だけの(1)は0・92ナノグラム(ナノは10億分の1)、塩分を含む新聞紙(2)は100ナノグラム、ポリエチレンを加えた(3)も100ナノグラム、塩素含有量の最も多い(4)は150ナノグラムで、化合物の種類にかかわらず塩素の量に比例していた。
実験に携わった国立環境研究所の安原昭夫総合研究官は「焼却炉におけるダイオキシンの生成メカニズムはまだ分からないことが多く、炉を使った実験データもほとんどない。有機塩素系化合物だけ減らしてもダイオキシンが発生することが確認できた意味は大きい」と話している。
上記記事に関しての塩ビ工業・環境協会(VEC)の見解
送電線や電気製品によって生じる電磁界が生体に与える影響が注目されている。電磁界は電流のあるところに生じる電界と磁界を指すが、その有害性を警告した欧米の一部の研究に刺激される形で、世界的に大掛かりな調査や実験が始まっている。その結果は「危険性が認められた」と指摘するものから「全く無害」とするものまでさまざまだ。今のところ、専門家に共通するのは「現状では有害もしくは無害と断定できる証拠はなく、さらに研究が必要」という見方だ。世界保健機関(WHO)や国際放射線防護学会(IRPA)は最新の研究や調査結果をもとに指針の見直しを進めているが、国内でも環境庁、通産省、郵政省など七省庁が調査に乗り出したほか、電気学会も調査特別委員会を設けるなど本格的な研究が始まっている。
通産省資源エネルギー庁は今年4月、「日常生活で想定される数マイクロテスラ程度の電磁界が動物の生殖に影響をおよぽす証拠を示すデータは得られなかった」と発表した。
千葉県我孫子市にある電力中央研究所に委託して1993年から実施している電力設備環境影響調査の中間報告で、交尾から受精卵着床前期の妊娠 0〜 8日目と、器官形成に重要な妊娠 8〜 15日目のラットに、0、5、50、250マイクロテスラの四段階の電磁界をかけて調べたところ、死産や奇形の増加、発育の阻害などは見られなかったという内容だ。
電力中央研究所では引き続き、電磁界と乳がんとの関係を調べる実験の準備を進めている。発がん物質を与えて乳がんを発症しやすくしたラットを毎日20時間、26週にわたって電磁界にさらし、発症率を比較するという大規模な実験だ。93年にはドイツの研究グループが同様の実験で乳がんが増加したと報告している。同研究所生物科学部の根岸正・上席研究員は「日常レベルの電磁界は放射線のように遺伝子を壊して細胞をがん化させるエネルギーはないと考えられる。いったんスタートした細胞のがん化を促進する可能性の有無を調べるのが実験の目的だ」と説明する。早ければ今年中にも実験を始める予定で、その後も皮膚がんや脳しゅよう、白血病などについての実験も計画されている。
最近とくに注目されているのが、携帯電話の人体への影響だ。米国ではすでに携帯電話の使用で脳しゅようが起きたと訴訟も起きているほどで、業界の委託などで大掛かりな調査が始まった。携帯電話の電磁界は、毎秒数十万〜数千億回で非常に速く変化するのが特徴だ。こうした高周波電磁界については、さらに情報が不十分で、WHOでは專門家を集めた現状分析のための国際プロジェクトを進めている。
こうした中で、電気学会は昨年、電気工学の專門家だけでなく、生物学や医学、環境学などの專門家も加えた調査特別委員会を発足させ、今年七月には公開シンポジウムを開催した。調査研究を進め、今年度中に報告書をまとめるほか、一般向けパンフレットも出す予定だ。調査特別委員長の関根泰次・東大名誉教授は「有害か無害かの結論はすぐには出ないが、まず情報を広く提供することから始めたい」と話している。
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5mT以下(50/60ヘルツ)では有書な生物学的影響は認められない 0.5mT以下(50/60ヘルツ)では生物学的な影響は認められない |
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職業者は作業日 0.5mT 2時間/日 5mT 一般は連続 0.1mT 数時間/日 1mT |
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職業者は 50ヘルツ 1.6mT 60ヘルツ 1.33mT 一般は 50ヘルツ 0.64mT 60ヘルツ 0.53mT |
この項終わり
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